暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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2015年11月

心筋梗塞による突然死

 昨日、古い友人の元大学教師(85歳女性)から届いた「件名:質問」のメール。

 無沙汰、時候の挨拶、ご本人の近況につづいて、

「私の教え子で、北海道で高校教師をしていた男性がまだ48歳なのに、妻子を遺して、朝、死んでいたというのです。

妻なる人から手紙で知らせてきましたが、知らないうちに死んでいたので、事件性が疑われて、警察がきて大変だったとのこと。

死因は心筋梗塞だったことが判明したとのことですが、心筋梗塞って、予兆もなく突然死するものなのでしょうか。

高校教師は悪政治によって、雑用に追い回され、肝心の教育に集中できないと、嘆いていましたが、過労なども原因になるのでしょうか。

予兆、防止について教えてください。

高校教師は教え子に大勢居ますから注意して上げたいですので。」

 当方の拙速的返事。

 はい。心筋梗塞による突然死はよく知られています。

 心臓の筋肉(心筋)に血液を供給する冠動脈は3本ありますが、血管の幹に当たる部分と、血液を大動脈に送り出す心臓の左側の広い範囲を養っている、左前枝と呼ばれる血管が詰まると、ほとんど突発的に死を招くことになるようです。

 同じように冠動脈が狭くなって血液の流れが悪くなる「虚血性心疾患」にも、差し迫った危険性のあるもの(急性冠症候群=ACSといいます)と、そうではないものとがあるわけです。

「予兆」ですが、狭心症の発作(胸しめつけられるような痛み)が生じることがあるようです。
そうした狭心痛がすぐ消失しても安心せず受診すべきです。

「防止」については、虚血性心疾患は心電図や超音波検査でわかるので、健診で異常を指摘されたら、心臓の専門医を受診し、ACSかそうではないか、見分けてもらうことが重要と思います。一般的な虚血性心疾患とACSとでは治療法が違います。

 ACSの危険因子のワーストスリーは高血圧、喫煙、糖尿病なので、それを防ぐ生活習慣(食生活、禁煙、運動、休養)がまず大切だろうと思います。

 突然死の原因の大半は心筋梗塞と脳卒中ですが、その背景には多くの場合、過労があるといわれています。

 過労死は正式な病名ではありまぜんが、いまでは「KAROSHI」として外国でも通用し、『広辞苑』にも第四版から収載されていて、「過度な仕事が原因の労働者の死亡。一九八○年代後半から一般化した語」とあります。

 過労死を防ぐために勤労者本人ができることは、疲れたら休む、特に睡眠を十分とる、この一事につきるのではないか。

 過労死すなわち睡眠不足(欠乏)死というのが、小生、多年の素人意見です。急ぎ、お返事まで。


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がんのリスク ウォーキングで低下

ウォーキングなどの運動を習慣として続けると、身体能力が向上する。

男性が40~50歳に運動をはじめると体力が向上し、20~30年後にがんを発症するリスクが低下する。米バーモント大学が1万3000人以上の男性を対象に行った研究で明らかになった。


体力レベル高い=がん発症リスク低い

ウォーキングなどの運動を続け体力が高まると心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが低くなることが、さまざまな研究で確かめられているが、運動はがん予防の効果も高める。

バーモント大学の研究には、46~50歳(研究開始当時)の1万3949人の男性が参加した。

研究チームは1971~2009年に、参加者に体力測定テストを受けてもらった。

トレッドミル(室内ランニグマシーン)で疲れるまで走ってもらい、心肺能力を測定し体力レベルを測った。

その後、がん検診を毎年受けてもらい、運動習慣や体力との関連を調べた。

1999~2009年に200人が肺がんと診断され、181人が大腸がんと診断された。

体力テストを実施した結果、体力レベルが上位40%の男性は、下位20%の男性に比べ、肺がんの発症リスクが55%低下し、大腸がんの発症リスクが44%低下することが明らかになった。

また、肺がんや大腸がんなどの診断を受けた男性でも、体力レベルが高いと、がんで死亡するリスクが32%低いことも明らかになった。

時速8kmの速度でウォーキングを続けていると、体力レベルは向上するという。

ウォーキングにランニング、水泳などを加えると、さらに効果的だ。


40歳過ぎたら運動を!

今回の研究では、40歳を過ぎたら運動を習慣として続け、体力レベルを向上させることが、20年後、30年後の健康に影響することが示唆された。

女性を対象とした過去の研究でも、運動を続けることで、乳がんや子宮がんの発症リスクが低下することが示されている。

がんを発症する原因のひとつとして、体内で増える活性酸素によって遺伝子が傷つけられることが考えられている。

運動を習慣として続けることで、その活性酸素から体を守る働きが高まることが知られている。

また、運動をすることで、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が改善することも、がんの予防につながる。

さらに、運動によって肥満が解消されると、体の炎症が抑えられ、がん細胞の発生や増殖を抑える免疫機能が高まると考えられている。

「がんを予防するために、体力を大きく向上させる必要はありませんが、運動は続けなければ効果を得られません。

ウォーキングなどの適度な運動を週に合計150分間以上(30分間の運動を週に5日以上)続けるべきです」と、研究チームのラコスキー氏は述べている。

(糖尿病ネットワーク┃メールマガジン●2015年11月号No.1)



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