暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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2015年8月

居眠り? 病気?

お盆休み最後の夜を楽しむ繁華街に猛スピードの乗用車が突っ込んだ。

昨夜(8月16日午後9時過ぎ)、東京・池袋駅近くの歩道に乗用車が乗り上げ、通行人を次々とはね、ビル1階の衣料品店に激突した。

41歳の女性薬剤師が頭を強く打ち死亡。

25~71歳の男女4人が骨盤骨折などの重軽傷。

車を運転していたのは、53歳の医師。

地下駐車場に車を止めて、ラーメン店で食事をした後、車に戻り、駐車場を出て、右回りにUターンしかできないレーンを直進し、約50㍍先の歩道に乗り上げた。

現場にブレーキをかけた跡はなかった。

「ラーメンを食べ終えて駐車場を出るところだった。運転していたのは間違いないが、歩道上に突っ込んだ記憶はない。疲れて居眠りしていたので、覚えていないのかもしれない」と供述しているという。

同人の呼気からアルコールは検出されず、車内や所持品からも薬物は見つかっていない。

尿の簡易検査でも薬物は検出されなかった(「毎日」と「朝日」の17日夕刊の記事をダイジェストした)。

記事を読んで、「ナルコレプシー」の症状に酷似していると思った。

突然、猛烈な眠気に襲われ、無意識のうちに眠ってしまい、しばし眠ると、あとはスッキリするという病気。

人と話をしている最中でも、車を運転していても、突如として眠くなって自分の意志ではどうにも制御できない。

作家の色川武大さんは麻雀をしながら眠ったそうだ。

発作は、軽い場合は1日2~3回、意識がぼうっとする程度だが、多くの場合は1日数回、数分から十数分眠り込んでしまう。

また、大笑いしたり、驚いたりした直後、ひざや肩の力がガクンと抜け、口がもつれる「情動脱力発作」や金縛り「睡眠麻痺」、寝入りばなの鮮明な夢「入眠時幻覚」を伴うことが多い。

原因は長く不明とされていたが、脳内の覚醒物質「オレキシン」の欠乏で起こることが、近年の研究でわかった。

薬物療法と生活指導で十分コントロールできる。

高い有効性と安全性で欧米では第一選択薬になっている「モディオダール」が、2007年、日本でも承認発売された。

受診は精神科へ。



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