暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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2013年6月

足のむくみに潜む病気・よく効く薬

 足のむくみ実態調査

 夕方、仕事を終えるころ靴がきつくなる。

 その程度の足のむくみは、だれもが普通に経験していることだが―。

 その背後に厄介な病気が潜んでいることがある。が、そのことを知らない人がとても多い。

 エスエス製薬株式会社(東京都中央区。石橋利哉社長)は、足のむくみについての意識と実態をさぐる調査を行った。

 予備調査(対象=全国の20代~50代の女性10,000人)

 過去1年以内に足のむくみの経験あり=50.9%、経験なし=49.1%。

 経験ありの内訳

 ①症状に非常に悩まされることがある=11.8%

 ②症状にやや悩まされることがある=20.0%

 ③症状はあるが症状に悩まされることはない=19.1%。

 本調査(対象=①②群中の1,000人)

 足のむくみに悩む時期

 1年中=71.1%

 ◎夏の悩み

 太って見える/足が太く見える=62.5%

 足のラインにメリハリがなくなる=36.0%

 全身がだるくなる=33.5%。

 ◎冬の悩み

 靴やブーツがきつくなる=54.7%

 太って見える/足が太く見える=50.9%

 全身がだるくなる=34.5%。

 足のむくみに気づく時間 

 18時~20時台=59.2%

 21時~23時台=36.3%

 15時~17時台=36.2%。

 足がむくんでいると感じるとき

 帰宅して靴下・ストッキングを脱いだとき=42.8%

 お風呂に入っているとき=35.3%

 仕事が終ったとき=34.8%。

 足のむくみの頻度

 ほぼ毎日=28.0%

 週2~3日程度=25.4%

 週4~5日程度=18.0%。

 足がむくむとどうなる?

 靴下の跡が消えない=71.4%

 だるさを感じる=66.5%

 重量感を感じる=51.4%

 冷えやすくなる=43.2%

 足が腫れる=41.15%

 つらさの順 

 足がだるい=42.7%

 足が重たい=24.5%

 足が冷える=20.2%。

 ●足のむくみの原因

 足のむくみ、なぜ起こると思いますか?

 ①冷え=61.1%

 ②運動不足=57.8%

 ③長時間立っていること=45.5%

 ④長時間座っていること=33.0%

 ⑤水分の摂り過ぎ=25.3%

 ⑥姿勢が悪い=24.8%

 ⑦加齢=24.7%

 ⑧太り過ぎ=20.9%

 下記が足のむくみの原因と知っていますか? 知っている(詳しく知っている+なんとなく知っている程度の合計)

 リンパ=75.9%

 血流=71.9%

 血管=46.3%

 静脈=32.1% 

 この病名を聞いたことがある?

 静脈還流障害 ある=19.2% ない=80.8%

 慢性静脈不全 ある=24.3% ない=75.7%

 下肢静脈瘤 ある=48.7% ない=51.3%

 くもの巣状静脈瘤 ある=33.0% ない=67.0%

 足のむくみを病気かも? と疑ったことがある ある=10.6% ない=89.4%

「静脈還流障害」の説明を聞いて、どう思いましたか?

 足のむくみは軽視してはいけない=87.3%

 不安になった=69.6%

 驚いた=66.6%

 ●足のむくみ対策

 普段の足のむくみ対策は? している=90.5% していない=9.5%

 どんな対策を? 

 自分でマッサージ=63.1%

 足を軽く動かす(伸ばす、回す、曲げるなど)=47.6%

 着圧ソックス・ストッキングを履く=40.3%

 バスタブにつかる=40.8%

 ストレッチをする=37.7%

 足を高くして寝る=36.8%

 満足度は?

 満足している=38.3%

 どちらともいえない=40.4%

 満足していない=21.2%

 満足していない理由

 効果がないから/効果が実感できないから=63.5%

 効果が持続しないから=53.1%

 面倒だから=40.1%

 お金がかかるから=14.1%

 足のむくみ対策をしていない理由

 なにをすればよいのかわからない=48.4%

 それほど深刻だとは思っていない=31.6%

 面倒だから=13.7%

 やっても効果が出るとは思わないから=9.5%

 ●まとめ─

 足がむくみ、だるさ、痛み、重たさを感じ、ふくらはぎやくるぶしを指で押すと、くぼみができたりする場合、慢性静脈不全(静脈還流障害)と呼ばれる静脈の病気が潜んでいるかもしれない。

 決して軽視したり、我慢してよい状態ではない。

 足のむくみに悩む人は、20代~50代の女性の半数にも上るにもかかわらず、足のむくみの対策に満足している人は4割にも満たない。

 そのうえ、足のむくみを病気と疑ったことのある人はきわめて少なく、足のむくみの原因が静脈にあることを知っている人も少ない。 

 足のむくみ 静脈に原因のある場合は初期対応が重要

 本調査に関連して、日本静脈学会名誉会長の星野俊一先生(福島県立医科大学名誉教授、福島第一病院理事長)は以下のように解説されている。

「むくみとは、体の細胞と細胞との間(細胞間質)に水分(血液成分)がたまった状態をいいます。

 ヒトは毛細血管から細胞間質へ毎日約20ℓの水分を供給していますが、そのうち約80~90%は毛細血管に静脈血として、残りの約10~20%はリンパ管にリンパ液として、再び取り込まれます。

 一般的には、"むくみの改善=リンパ液の流れをよくすること"と考えられがちですが、老廃物を含む水分を回収して心臓へ戻す役割の多くは静脈が担っているのです。

 この調査の結果でも静脈がむくみの原因であることを知っている人は3割と、静脈の重要性はまだあまり認識されていないようです。

 静脈の機能は一度失われてしまうとなかなか元には戻りません。

 まずは静脈の重要性を正しく理解していただきたいと思います。

 むくみの原因は、むくみが起こる部位によって二つ考えられます。

 一つは全身的に腎機能障害や心臓病、糖尿病などの疾患により血管内の血漿成分が浸出して細胞間質にたまるものです。

 もう一つは下肢(足)の静脈やリンパ管の不全によるものです。

 前者の場合は全身的にむくみの症状が発現し、後者の場合は局所─足にむくみの症状が発現します。

 足は、心臓から遠く離れたところに位置し、

しかも重力に逆らって血液を心臓まで戻す必要があるため、むくみが出現しやすいのです。

 水分を心臓に戻すルートである静脈に通過障害や血流の逆流があると静脈圧が高まり、血管から血液成分が浸出して細胞間質に水分がたまってしまいます。

 それが静脈還流障害による"血管性むくみ"が生じている状態です。

 足の血管性むくみは、一時的には水分の取りすぎや長時間立位か座位でいることによっても引き起こされますが、症状が何日も続く場合には"慢性静脈不全"が隠れていることがあります。

 ●日本人に多い慢性静脈不全

 統計では、慢性静脈不全の罹患者は人口の約40~50%にみられると推定されています。

 日本人には海外よりも慢性静脈不全が多くみられ、特に成人女性の約60%以上は、軽度の慢性静脈不全の可能性があるともいわれています。

 慢性静脈不全の症状は、足のむくみのほか、だるさ、重さ、つっぱり感、痛みなどです。

 運動が制限された長時間の立ち仕事や座ったままでの生活は、下肢の筋肉によるポンプ作用が働かないため、慢性静脈不全になりやすく、加齢、家族歴、肥満なども危険因子に挙げられます。

 たかが足のむくみ...と放置しておくと、静脈瘤や下肢の褐色調変色、下腿の皮膚潰瘍など重症化を招くことになるので、初期の対応が必要です。

 しかし、日本の初期治療は、専門家の指導下での医療用の弾性ストッキングなどによる圧迫療法しか選択肢がありません。

 ヨーロッパでは、西洋ハーブによる治療が薬物療法として早くから確立され、特に初期においてはむくみ治療の代表的な対処法として知られています。

 赤ブドウの葉のエキスが医薬品として長年使われてきて効果が実証されています。

 症状が長く続いたり、痛みを伴うようなら自己判断せず、速やかに医師または薬剤師に相談してください。

 ●慢性静脈不全のチェックリスト

□足にむくみがある(すねを指で5秒以上押して離した後、くぼみが残る)

□足の重量感、だるさ、つっぱる、痛いなどの自覚症状がある

□長時間、同じ姿勢(立ったまま・座ったまま)で過ごすことが多い

□加齢とともに足のむくみがひどくなってきた

□ほとんど運動しない

□足のむくみや重量感、だるさなど自覚症状が起床後も取れない、または何日も続く

□家族に足のむくみや静脈瘤を経験した人がいる

□肥満傾向(BMI25以上)にある

 ※ BMI(ボディマスインデックス=体格指数)は、体重(kg)を身長(m)の二乗で割った数値。疾患罹患律が最小を示す値(日本では22)を標準とする。

 チェック項目に一つでも当てはまる人は慢性静脈不全(静脈還流障害)が疑われます。

 チェックが多くつく人は、すでに慢性静脈不全の可能性。足の静脈の血流を改善するための対策が必要です。

 足だけでなく全身のむくみの症状が出る場合には他の原因が疑われます。


 足のむくみの薬物療法=赤ブドウ葉エキス

 慢性静脈不全(静脈還流障害)の治療法は─、

 ①足がむくむだけの軽度(初期)の場合は弾性ストッキング(圧迫療法)が、

 ②静脈瘤や皮膚色素沈着などからさらに皮膚障害や静脈性皮膚潰瘍などがみられる重度(後期)の場合、静脈瘤硬化療法、ストリッピング治療、レーザー治療などが行われる。

 ヨーロッパでは初期の静脈還流障害を改善する薬物療法として、西洋ハーブ=赤ブドウの葉の乾燥エキスが早くから用いられ、効果が実証されている。

 2001年、欧州医薬品庁(EMA)の生薬委員会は、西洋ハーブ医薬品を分類/整理し、

 A=Well-estabilishd use(科学的根拠のしっかりしたエビデンスデータが揃っているもの)

 B=Traditional use(伝統的に医薬品として販売されているもの)の2群に大別した。

 赤ブドウの葉の乾燥エキスは、A群に認定された。

 日本では、2007年、西洋ハーブを医薬品として認可するための審査方針が厚生労働省より示された。

 生硬な官庁用語で示されたその方針を、ひらたく要約すると、

「先進諸国で一般用医薬品として広く使用されている生薬製剤で、臨床試験や種々のデータにより有効性と安全性が証明され、品質が保証されている」ということになる。

 この厚労省の審査方針にもとづき、2001年1月、ダイレクトOTC医薬品の承認を取得、2013年6月3日、「飲む、足のむくみ改善薬」として発売されたのが、赤ブドウ葉乾燥エキス剤『アンチスタックス』だ。

 アンチスタックスは、日本で最初に発売された西洋ハーブ医薬品で、足のむくみに対応する唯一の医薬品である。

 用法・用量=1回2カプセルを1日1回服用。

 効能・効果=軽度の静脈還流障害による足(ふくらはぎ、足首など)のむくみ、むくみに伴う足のだるさ・重さ・つっぱり感・痛みなどの改善。

 ●アンチスタックス臨床試験

 足に重さや疲れ(だるさ)などの症状を感じ、医師の触診により足の静脈の血流の滞りでふくらはぎなどにむくみがあると診断された179人に、アンチスタックスを1日1回2カプセル、12週間服用してもらった。

 投与終了時の全般改善度は―、

 著名改善=38.5%

 中等度改善=42.5%

 軽度改善=14.0%

 不変=2.8%

 悪化=2.2%

 著名改善+中等度改善の改善率(全般改善率)は81.0%。軽度改善を加えると95.0%、じつによく効く薬といっていいだろう。



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