暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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2013年1月

賢く食べよう。

 活力年齢

 人はだれでも実年齢とは別の年齢をいくつももっている。

 精神年齢、肉体年齢、体力年齢、血管年齢、脳年齢、肺年齢、肌年齢......。

 田中喜代次・筑波大学大学院人間総合科学研究科教授が提唱するのは、「活力年齢」だ。

「活力年齢とは、暦の年齢とは別の、その人がどのくらい元気で・健康で・老化していないかを示す指標です」

 人それぞれの活力年齢は、血圧、コレステロール、血液粘性度(血液サラサラ度)、内臓脂肪、骨密度、筋力などをもとにした、教授作成の計算式によって求められる。

「体力が非常に高くて健康(血圧や血液が正常)な中高年の場合、活力年齢は実年齢よりも15~20歳ぐらい若く算出されます。反対に体力が非常に低く、かつ基本健康診査などで明らかな異常値が出る場合、活力年齢は暦年齢よりも15~20歳ぐらい多く算出されます」

 といっても、活力年齢は、けっしていつも同じではない。

「暦の年齢は誕生日ごとにふえていきますが、活力年齢は、ライフスタイルに応じて変動します。1年のあいだに若くなったり、逆に年をとったりします」

 スマートダイエット

 教授のグループが開発した「筑波大学式スマートダイエット」を励行すると、

「肥満者の活力年齢が3ヵ月で7~8歳若くなります」。

 スマートダイエットとは、食事の改善と運動を組み合わせたダイエット法だが、主眼は食事である。

 運動は自分の好きなもの、自分流のものを選べばよいのだが、食事はあらゆる栄養素をバランスよく摂らなければならない。それには適正な指針が必要だ。

 筑波大のスマートダイエット教室では、女子栄養大学の香川綾先生創案の「4群点数法」を用いる。

 1群=牛乳・乳製品、卵。

 2群=魚介類、肉類、豆・大豆製品。

 3群=野菜、果物、いも、海藻類、きのこ。

 4群=穀類、砂糖、油脂、その他。

 この四つの食品群のなかから毎食、男性は1群=1点、2群=1~1・5点、3群=1~1・5点、4群=3~4点。

 女性は1群=1点、2群=1点、3群=1点、4群=2点というように摂取する。1点は80キロカロリーだ。

 男性は1食あたり7点(560キロカロリー)、1日あたり21点(1680キロカロリー)、

 女性は1食あたり5点(400キロカロリー)、1日あたり15点(1200キロカロリー)、食べることができる。

 4群をバランスよく食べた場合、1日のメニューは、たとえば、こんなふうである。

 朝 1群=卵、牛乳。2群=リンゴ、野菜サラダ。4群=トースト1枚。

 昼 2群=魚料理(サケ、ブリなど)、3群=ひじきの煮付け、みそ汁。4群=ごはん。

 夕 2群=肉料理、豆腐。3群=きのこの炒めもの、みそ汁、みかん。4群=ごはん。

 おおよその目安だが、卵1個は80キロカロリー(つまり1点)、牛乳コップ1杯130キロカロリー、リンゴ半分80キロカロリー、トースト1枚とごはん1杯はほぼ同じで250キロカロリー、みそ汁60キロカロリー、豆腐半丁80キロカロリー、ひじきの煮付け1人前100キロカロリー、ブリ照り焼き(切り身一切れ分)330キロカロリー、肉じゃが一人前530キロカロリー、ステーキ(ひれ肉100グラム)は、脂の多い和牛は230キロカロリー、輸入牛は140キロカロリーだ。

 しかし、いちいちそんなカロリー計算をしなくてもいい、だれでも今日からすぐできる賢明な食べ方がある。ズバリ腹八分目を守ることだ。

「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後に薬」とは、厚生労働省の「健やか生活習慣国民運動」のスローガンだが、田中教授は、

「一に食事管理(適正食)、二、三がなくて、四にしっかり運動と禁煙、五に医療(薬)です」と勧めている。

 実際、スマートダイエット教室では、食事のみの改善でも活力年齢が4.5歳下がったという。

「ダイエットと若返り、これが健康維持のカギです」と教授は話している。

 それに上手なサプリメントの活用を加えると、鬼に金棒だろう。

 ㈱心美寿有夢=企業情報誌『絆』32号掲載「平成養生訓(31)」を転載。



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