暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

バナー原稿 468×60 (140228)imp

2012年12月

冷え&冷え症対策

 ◎人工炭酸泉

 冷え対策で最も効果的なのが、ぬるめの湯にゆっくり入り、体のしんまで温まる半身浴だ。

 温泉医学に詳しい前田真治・国際医療福祉大学大学院教授の話では、それが炭酸泉浴だとさらによろしい。

 高濃度に含まれる炭酸ガス(CO2)の効果で、水道水をわかした湯より2℃ほど温かく感じられる。

 低温・長時間入浴に最適だ。

「炭酸泉につかると、炭酸ガスが皮膚を通して体内に入り、毛細血管の中にたまる。

 通常、炭酸ガスは、エネルギーやたんぱく合成が行われるとふえる。

 炭酸ガスが静脈に入ると、

<老廃物が組織にふえた>

<組織で多くのエネルギーが使われたから栄養や酸素が必要>というサインが送られる。

 動脈側はそれを受けて、老廃物を放出するために動脈を開き、栄養や酸素を送りだす。

 血管が広がって血流がよくなり、血行の改善が得られる」

 前田教授の解説を要約するとこうなる。

 人工炭酸泉製造装置を導入した銭湯や健康ランドが増えているが、自宅に備えて「健康&美肌」効果をエンジョイしている人もあるらしい。

 ◎半身浴起源

 ところで、この「半身浴」という語、いまはだれでも知っていて、『広辞苑 第六版』にも収録されたが、23年前にできた新語である。

 当時、「冷えとり健康法」を提唱していた進藤義晴医師の、

「冷えをとるにはみぞおちから下をぬるい湯に長時間つけるのがよい」という入浴法(進藤医師は「腰湯」と表現)を、雑誌『壮快』が、1989年3月号(平成元年2月発売)の特集記事で、

「万病に効く半身浴」として紹介した。

 それがこのコトバが活字になった最初だ。

 記事をつくったライターが、不肖それがし。

 若い編集者といっしょに愛知県小牧市の進藤医院へおもむいたその日─。

 先生のお話をうかがったあと、夕方の街へ出て、電車に乗る前にめしを食おうと入ったレストランのテレビで、小渕恵三・内閣官房長官が、

「新しい年号は『平成』です」と、墨書した半紙の額をかざすのを見た。

 小渕さんはすでにこの世の人ではなく、若かった編集者は数年前、同誌の編集長に昇進、いまは「編集統括」のえらいサンになっている。

 往時茫々なれど、おれは相変わらずビンボーヒマアーリ(三文ライターという意味のロシア語)をやっている。

 ああ、ひ(冷)やか! ひやか!(寒い! 寒い! に当たる屋久島語)。


スポンサードリンク

冷え性&冷え症

 ◎冷え症の原因

 いやあ、寒くなったなあ!

 稀代の寒がりは、股引きを重ねばきし、綿入り半纏にくるまり、風邪とインフルと山の神におびえながら、はるかに遠い春の日をひたすら待つ今日このごろである。

 どうも生来、冷え性のケもあるようなのだ。

 冷え、冷え性、冷え症。どう違うのか?

 冷えは、体が冷えている状態。

 冷え性は、冷えやすい体質。

 冷え症は、冷えによってつくられた病態。

 ──というのが、川嶋朗・東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニック所長の解説。

 冷え症の原因は、

 1 熱がつくられず、運ばれない。

 2 体でつくられた熱が外に奪われる。

 3 自律神経の働きのアンバランス。

 ──だと、前田真治・国際医療福祉大学大学院教授が、「炭酸泉プレスセミナー」で話した。

「人間の体内では、心臓、肝臓、上腕と太ももの筋肉などで熱がつくられます。

 この熱が体の隅々まで運ばれないと手先、足先が冷たくなるわけです。

 反対に放熱する部位は、太もも、首、頭です。

 首にマフラーやスカーフを巻くと温かいのは、熱の放散が抑えられるからです」

「貧血、低血圧、ダイエットによる栄養不足、運動不足、薄着(露出度の高い衣服や靴)、エアコン、これらはみな冷え症の原因になります。

 体で熱がつくられず、末梢まで熱が十分に運ばれず、さらに体の熱が奪われるからです」

「もう一つの原因は、ストレスです。

 ストレスが加わると交感神経の緊張度が高まります。

 特に首からお尻までの背中側の神経と筋肉が緊張し、冷えを感じ、頭痛、肩こりが起こり、風邪をひきやすくなります」

 冬来たりなば春遠からじ。

 がんばるべえ!



Page: 1
TOPPAGE  TOP 
RSS2.0