暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

優しい薬

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高齢者と薬

 65歳以上の高齢者の3人に2人(67.4%)が病院で処方された薬をのんでいる。

 男女1000人(男53%、女47%)に対する東大大学院の澤田康文教授(医薬品情報学)らの調査結果だ。

 降圧薬の33.44%を筆頭にコレステロール低下薬19.8%、睡眠薬9.8%、胃腸薬9.2%、糖尿病薬7.5%、骨粗しょう症薬5.2%、前立腺肥大症薬5.2%、狭心症薬4.8%、ぜんそく薬2.1%、心不全薬1.9%、片頭痛薬0.9%、その他19.1%だ。トータルが118.9%になるのは、複数の薬をのんでいる人が少なくないからだ。

 そうした薬の服用時に嫌な思いをしたことがある人が男性では42%、女性では60%。内容は、のどや食道につかえた、苦い味、変な味がした、口の中に残って不快、大きくてのみにくい、1回にのむ薬の数が多くて大変だ...など。

 それでも90%以上の人は、なんとか我慢して服用しているが、どうしてものむことができず、その薬の服用を中止したという答えが7.6%もある。

 口腔内崩壊錠

 薬がのどにつかえてのみ込みにくく、服用を止める人さえいる。

 同じようなことは乳幼児でもみられる。

 水分摂取が制限されているため、服薬に難渋する患者もある。

 そうした人や障害をもつ人などが容易に服用できる「バリアフリー製剤」として開発されたのが、口に入れるとすぐ溶ける口腔(こうくう)内崩壊錠(OD錠)だ。

 突発的症状のとき、水がなくてものめることから、一般薬にも応用され始めている。

 この第1世代OD錠からさらに進化した第2世代の製剤技術を適用したのが、降圧薬のアムロジンOD錠(大日本住友製薬)。

 高血圧患者の3分の2は高齢者だから、首都圏の老人ホームなどで65歳以上の男女410人に、製剤見本を用い個別に聞き取り調査を行い、つかみやすく、のみやすい、総合的によい錠剤の大きさを決めた。

 体にまひの残る人にものませやすく、介護が楽になったとの家族の声も聞かれるそうだ。

 「家族の気持ちで薬づくりを考える」が、同社のモットーだという。

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