暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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サプリメント

耳が遠くなると長生きする?

耳と寿命は無関係

私事だが、私は10年前にほとんど全聾同然の重度難聴になった。

「ミンツン(聾を意味する屋久島方言。ミン=耳)になったよ」といったら、「目でなくてよかったな」といわれたり、「耳が遠くなると長生きするそうだよ」と慰められたりした。

目と耳とどちらがより重要か。これは一概にはいえない。

視力には、感覚・知覚・認知のすべてが反映され、人間は外部情報のほとんどを目から収集しており、その割合は約80%にもなるといわれる。

一方、聴力の欠如は人間関係をいちじるしく希薄にする。

人の肉声(話)を聞くことができないことが、どれほど寂しいものか、なった者でなければわからないだろう。

「目が見えないことは、人と物を切り離す。耳が聴こえないことは、人と人を切り離す」と、カントがいっているそうだ。

なるほど、目、耳、どちらを選ぶ? という問いを突き詰めると、物か? 人か? の二者択一、人それぞれの価値観を問うことに通じることになるようだ。

つまり一概にはいえないってわけ。

─と、書いて、いま、目を閉じて全盲の状態をつくってみて、これが死ぬまでつづくのかと想像したら、怖くなった。

ミンツンのほうがまだしも救いがあるなと思い、わが精神性の低さを自覚したしだい。


    *

さて、本題の「耳が遠くなると長生き」だが、これ、ホントか? ウソか?

まるっきりウソ、ナンセンスな俗説である。

難聴は伝音難聴と感音難聴に大別される。

前者は、外耳から中耳までの音を伝える働きが障害された場合に起こる。

後者は、内耳から大脳までの音を感じる神経系が壊れる。

内耳は、耳の奥にある体の中で最も硬い骨に囲まれている。

そこの蝸牛(かぎゅう)と呼ばれるカタツムリのような形の器官に、有毛細胞という毛の生えた細胞がびっしり並んでいる。

この細胞の壁に収縮たんぱく(プレスチン)という物質があり、音の振動が伝わると、伸び縮みしてその刺激を脳へ伝える。

蝸牛の中にひしめき合うように生えている有毛細胞は、生まれたときから減り始めて、けっして再生しない。

だから年をとるにつれてだんだん耳が遠くなるのは(個人差はあるが)、だれも避けられない。いわゆる老人性難聴である。

昔、「人生50年」といわれた短命時代には、老人性難聴が起こるまで長生きする人はごく少なかった。

結果、長生きした人はみんな耳が遠かった。

その原因と結果が逆立ちして、「耳が遠くなると長生きする」という俗説が生まれ、信じられるようになったわけだ。

いまや「人生80年」どころか「90年」の時代になりかけている。

だれもが避けられぬ加齢性難聴の進行を抑えるにはどうしたらよいか。

小川郁・慶応大教授(耳鼻咽喉科)らは、10年以上前から「イヤー・フード」の実験的研究を続けていて、抗酸化物質が難聴の進行を抑えることを実証した。

抗酸化物質を多く含む食品といえば、バナナ、アボカド、プルーン、アーモンド、キウイフルーツ、リンゴ、ミカン、キャベツ、タマネギ、カボチャ、ニンジン、トマト、ブロッコリー、ニンニク、納豆、豆腐、豆乳、そば、卵の黄身、ワカメ、ココナッツオイル、赤ワイン...きりがない。

 小川先生は、プレスセミナーでこう話していられる。

「治せない難聴は、いかに予防するかが大切で、いま注目の抗加齢医学では、例えば脳を守るための「ブレイン(脳)フード」として、ビタミンEとかウコン、カテキン、青い魚に含まれるDHAなどの効果がわかっています。

耳についてはどうか。我々も10年以上前から「イヤー(耳)フード」の実験的研究を続けていますが、一つはカロリー制限と、もう一つは抗酸化物質が、難聴の進行を抑えることがわかっています。

例えば、Sir2という長寿遺伝子はカロリーを抑えるとスイッチがオンになります。

抗酸化物質では赤ワインのポリフェノールがSir2遺伝子を活性化するという論文が二〇〇三年に発表されて、赤ワインブームが起こりました。

が、赤ワインをどれくらい飲めばSir2遺伝子をオンできるかといえば、1日5本ということで、それじゃ寿命が伸びる前に肝硬変で死んでしまう(笑)。

そこで赤ワインの、そのレスベラトロールという物質をサプリメントにすればいいだろうと、いまそれの開発が進んでいるようです」。

レスベラトロールとそのサプリメントについては、このブログの「長寿サプリ」にすこし詳しく記した。ご参照ください。


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受験勝ちサプリ!

 脳の総合栄養剤

 受験勉強いよいよ追い込み!

 連日連夜の猛勉を強力にサポートする、頭と心のサプリが新発売された。

 受験生のみなさんはもちろん、親御さまにもぜひ知っていただきたい。

 その名もずばり「受験勝ちサプリ」には、DHA、ホスファチジルセリン、ギャバ、L-テアニン、カルシウム――最強スラッガー勢揃い! といった感じの――五つの成分が配合されている。

 科学的に実証された作用・効果を、一つずつご紹介する。

 DHA(ドコサヘキサエン酸)

 DHAは、よく知られているようにサバ・アジ・イワシなど青魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)の一種である。

 同じように青魚に多く含まれ、血栓・動脈硬化へのすぐれた予防効果で知られる、EPA(エイコサペンタエン酸)と相棒みたいに併称されるが、二つには決定的な違いがある。

 脳内に分布するのはDHAのほうだけ、ということだ。

 脳の構成成分は、水分を除くと、たんぱく質約40%、脂質約60%(つまり脳ミソの6割は脂肪なのだ)。

 脂質の内訳は、コレステロール約50%、リン脂質約25%、オメガ3系脂肪酸が約25%(その97%がDHA)。

 コレステロールは、神経細胞を保護している。電気のコードにたとえると、電線の周りをくるむ絶縁体のように─。

 脳の活動に直接かかわるのはリン脂質とDHAである。

 DHAは、脳と神経系の正常な発育を促進し、機能を維持する。

 神経細胞の細胞膜にDHAがたくさん含まれていると、その細胞膜はやわらかい状態を保ちやすく、神経の情報伝達がスムーズに行われ、脳の活動を活発にする。記憶力や集中力の向上につながる。

 DHAが「脳の栄養素」「頭のよくなる脂肪酸」といわれるゆえんだろう。

 ちなみに、英国の一般学童集団を対象として、オックスフォード大学が行った「DHAと学習及び行動に関する研究」によれば、DHAの血中濃度が低いことと、認知能力や行動の低下には明らかな関連性が認められた。

 さらに「英国能力尺度 単語の読み」を用いた実験では、血中DHAの濃度が高い小児ほど読みの能力が良好だった。

 ホスファチジルセリン

 ホスファチジルセリンは、リン脂質(ホスファチド)と、アミノ酸のセリンが結合したもの。

 ホスファチド=リン脂質は、リン酸基と脂肪酸の両方をもつ複合脂質で、細胞膜の主要成分だから、生体に広く含まれている。

 レシチンをはじめとする全リン脂質のなかで、ホスファチジルセリンの量は約3%でしかないが、脳の神経細胞の膜ではリン脂質の約10%がホスファチジルセリンである。

 ホスファチジルセリンが脳内に豊富に存在することで、細胞内外の物質の流れ(老廃物の排出)がスムーズになる。

「脳を活性化する栄養素」といわれ、アメリカで爆発的なブームが起こり、日本でも近年よく知られるようになった。

 ストレスを和らげる。記憶力を高める。うつを改善する―といった効果が報告されている。

 食品中に含まれるホスファチジルセリンはごく微量なので、食事からじゅうぶんな量を摂取することは難しい。

 サプリメントとして、大豆を原料とした高純度の植物性ホスファチジルセリンがつくられている。

 ギャバ(GABA)

 ギャバ(GABA)はアミノ酸の一つで正式な名称はγ-アミノ酪酸。英語のGamma Amino Butyric Acidを略してGABA(ギャバ)。

 アミノ酸といえば、たんぱく質を構成する成分を指すのが普通だが、ギャバはそれらとは異なり、主に脳や脊髄ではたらく「抑制系の神経伝達物質」である。

 脳の興奮を鎮め、ストレスをやわらげるリラックス効果、抗ストレス作用、脳細胞の代謝活性化作用などが明らかにされている。

 ギャバが不足すると、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなり、精神的な緊張感が続いてしまう。

 精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、思い通りのプレーができなくなる運動障害を「イップス」といい、一流のスポーツ選手でもイップスに陥ると実力が発揮できない。

 大井静雄・東京慈恵医大教授(脳神経外科)らは、ゴルファーのイップスにギャバが有効であるかどうかを検証する試験を行った。

 兵庫県・上月コースで行われた試験には、30歳代~60歳代の男性20人(平均ゴルフ歴21.2年。平均ハンディ22.1)が参加した。

 試験方法は、集合時にギャバ錠60㍉㌘を摂取、前半9ホールのラウンド中にギャバ100㍉㌘含有のスポーツドリンクを飲み、9ホールでギャバ錠60㍉㌘を摂取。

 後半11ホール、13ホール、15ホール、17ホールでギャバチョコを2粒ずつ(ギャバ量14㍉㌘)食べて、適宜、ギャバドリンクを飲んだ。ギャバの総摂取量は376㍉㌘だった。

 結果はどうだったか。

 ゴルファー自身の自己評価をみると、ギャバ効果が「大いにあった」+「まずまずあったと思われる」が、ドライバーでは43%、ショートアイアンやアプローチ、パッティングでは50%、全ホールを通じては79%。

 イップス(精神的緊張による失敗)の予防効果を認めた人は93%だった。

 L-テアニン

 テアニン(L-Theanine)は、アミノ酸の一種。茶に特有の旨みの主要成分。

 上級抹茶、玉露にとくに多く含まれる。

「興奮を抑えリラックスさせる効果がある」と、『広辞苑』も請け合っているテアニンのさまざまな効果を列挙する。

 ①リラックスの指標とされる脳波のα波の発生。

 ②不安傾向の高い人におけるリラックス効果。

 ③ストレスの抑制。

 ④ストレス負荷により変動する心拍数の安定、唾液中の免疫グロブリンAの増加。

 ⑤睡眠の質の改善(中途覚醒の減少、起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感)。

 ⑥イライラ、憂うつなどの精神的症状の改善。

 ⑦集中力、記憶学習能力の向上。

 ─など、テアニンの摂取によるこうした効果はすべて観察実験と臨床試験で確認されている。

 

 カルシウム

 カルシウムは、生体で「最多かつ最重要」といわれるミネラルである。

 体のなかで炭素、酸素、水素に次ぐ4番目に多い元素がカルシウムで、全体重の約1.8%に相当、体重60㌔㌘の人では1㌔以上もある。

 その99%までがリン酸カルシウムなどの形で骨(と、歯)をつくっている。

 残りの1%がたんぱく質とくっついたり、イオン(電解質=カルシウムイオン)の形で細胞内や血液の中にあり、こちらのほうが生命の本質にかかわる役割を果たしている。

 血液中に溶けているカルシウムは、酵素の活性化、筋肉の収縮、脳内の神経伝達物質(ドーパミン、セロトニンその他)の放出、心拍の調節などの生体活動を支えている。

 神経細胞のはたらきに不可欠のカルシウムが少しでも不足すると、たちまち神経が興奮したり、筋肉が収縮したりといった反応が起こる。

 感情のコントロールができなくなり、イライラしたり、不安感がつのったり、精神活動が正常でなくなる。

 落ち着いて勉強するのにも、仕事の効率を上げるのにも、人間関係を良好に保つのにも、カルシウムの充分な摂取が絶対的に必要である。

 なのに、日本人の慢性的なカルシウム不足はなかなか改良されていない。

 成人が1日に必要なカルシウム所要量は600㍉㌘とされているが、日本人の平均摂取量は546㍉㌘で、約60㍉㌘不足している。

 国民栄養調査結果の発表のたびに、「もっとカルシウムを!」と、厚生労働省がいいつづけているのは、みなさまとっくにご存じのとおりである。

 

 以上見てきたとおり、「受験勝ちサプリ」を構成する五つの成分それぞれが脳にとって必須の物質である。

 その五つをバランスよく配合し、脳の総合栄養剤といえるものを創製したアイデアと技術がすばらしい。

 受験生のみならず、子どもの「育脳」のための、大人の「健脳」のための、年中常用したい絶好のサプリメントである。

 水なしで噛んでおいしく食べられるチュアブル錠(バナナ味)。

 通常価格【120粒入り】2500円。

 3袋セット、6袋セットだと割安になる。

 製造販売元の心美寿有夢は、「血液サラサラ」を最初に提唱し、予防医療の第一人者として知られる、栗原毅先生(栗原クリニック東京・日本橋院長、前・慶応大学特任教授)が学術顧問を務めている。

「梅肉黒酢」「アサイーベリー」「コエンザイムQ10」「メタプロテクト」「すっぽん梅肉黒酢」「有機青汁」など評価の定まったロングセラー製品をいち早く開発したユニークなメーカーである。


「ハチの子」体験報告

 上薬、寿命を養う

 数年来、「老聾」の身をかこっている。

 ご同情くださった方から、「ハチの子の粉末」のサプリメント(栄養補助食品)をいただいた。

 古来、ハチの子の薬効は人のよく知るところであったようだ。

 以下、道聴塗説に類する孫引き─。


『チョコレート効果』の効果

 バレンタインデーが近いので、チョコレートの話をします。

 えっ、近くない? だって、次の次の土曜日だよ、あっという間ですよ。

 大相撲だって、こないだ初日だったのに今日はもう千秋楽だ。

 白鵬が鶴竜との一番で手にした懸賞金、61本!

 おれの1年分の稼ぎより多いんじゃないか。

 いやしいことを言っちゃいけねぇな。


子どもの脳を育てるDHA

  ●オメガ3脂肪酸
 味の素kkが開いたメディアセミナーで、オックスフォード大学社会生活・福祉学部上級研究員のアレックス・リチャードソン博士のレクチュアを聴いて、奄美諸島の話を思い出した。名のある人が輩出したことで知られる島々である。

 Dr.リチャードソンは、栄養と人の行動に関する研究の権威。子どもの行動や認知発達におけるオメガ3脂肪酸の重要性に関する研究分野での先駆者として世界的に知られている。

 オメガ3脂肪酸とは、ご存じEPA、DHAに代表される不飽和脂肪酸である。

 すこし回りくどくなって恐縮だが...。

 脂肪は、グリセリンと脂肪酸でできている。

 脂肪酸は、多数の炭素同士が手をつないで鎖をつくり、それに水素と酸素がつながった構造になっている。

 炭素と炭素が全部、1本の手でつながっているのが「飽和脂肪酸」で、炭素と炭素が部分的に2本の手でつながっているのが「不飽和脂肪酸」である。

 飽和脂肪酸は、炭素の鎖すべてに水素がつながっている(つまり炭素が水素で飽和されている)。だから飽和脂肪酸を多く含む食品は、バターやラードなどのように常温では固体である。

 不飽和脂肪酸は、炭素同士が2本の手でつながった「二重結合」部分の炭素の片側には水素がつながってない(炭素が不飽和の状態になっている)。で、不飽和脂肪酸を多く含む植物油や魚油は常温では液体である。

 なお、酸素は、炭素の鎖がグリセリンとつながっている一方の端にくっついている。

 不飽和脂肪酸には、二重結合が1個だけの一価不飽和脂肪酸と、二重結合が2個以上ある多価不飽和脂肪酸がある。

 多価不飽和脂肪酸は、さらにオメガ3(n‐3)脂肪酸と、オメガ6(n‐6)脂肪酸に分けられる。
 オメガ3(n‐3)とか、オメガ6(n‐6)とかいうのは、炭素の二重結合が最初に現われる位置を示す記号である。

 炭素の鎖がグリセリンとつながっている側(右端)とは反対側(左端)のω(オメガ)炭素から数えて3番目に最初の二重結合がある系列の脂肪酸がオメガ3系で、6番目に最初の二重結合がある系列の脂肪酸がオメガ6系である。

 n‐3、n‐6は、すべての炭素の数(n個)を左端から数えたときの3番目、6番目という意味。すなわちn‐3=オメガ3、n‐6=オメガ6である。

 一般に、生理学分野では「オメガ3、オメガ6」と呼び、化学分野では「n‐3、n‐6」と呼んでいるようだ。文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会(うへっ、寿限無かヨ)調査報告の『日本食品標準成分表』の用語も「n‐3、n‐6」である。

 一価不飽和脂肪酸の主なものは、オレイン酸で、オリーブ油、サフラワー(紅花)油、ひまわり油、なたね油などの主成分。牛脂、ラードにも多く含まれている。

 オメガ6脂肪酸の大半はリノール酸で、サフラワー油、コーン(とうもろこし)油、ひまわり油、大豆油、ごま油などの主成分。たまねぎ、にんじん、にんにく、ピーマン、セロリなどの野菜類にも多く含まれている。

 サフラワー油、ひまわり油には、高オレイン酸のものと高リノール酸のものがある。

 高オレイン酸のものは、オレイン酸がリノール酸よりもいたみにくいことや、リノール酸の摂りすぎが健康によくないとする研究結果を受けて、紅花やひまわりを品種改良し、オレイン酸の含有率を高めた製品だという。

 オメガ3不飽和脂肪酸の代表は、α(アルファ)‐リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)である。

 α‐リノレン酸は、しそ油、亜麻仁油の主成分で、えごま、サラダ菜、レタス、春菊、白菜、ほうれん草、葉ネギ、大根の葉などの野菜類に多く含まれている。くびれづた、ひじき、わかめなどの海藻にもわりあい多くのα‐リノレン酸が含まれている。

 プランクトンにも非常に多くのα‐リノレン酸が含まれている。だからこれをエサとする魚介類は、α‐リノレン酸と、体内でα‐リノレン酸から変換されたDHA、EPAを多く含んでいる。

 EPAは、甘海苔(干しのり、焼きのり)、むかで海苔、あいなめ、いわし、いかなごなどに豊富に含まれている。

 DHAは、いかなご煮干し、しらす干し、おこぜ、かじき、かつお、かんぱち、きびなご、こち、さより、さば、さんま、しいら、しらうお、すけとうだら、とびうお、にぎす、にしん、ふぐ、まぐろ、メルルーサ、わかさぎ、あさり、しじみ、ほたて貝...などなど魚介類に多く含まれている。

 飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸は、ヒトの体内で合成されるが、多価不飽和脂肪酸は体内では合成できない必須脂肪酸である。

 飽和脂肪酸は血中コレステロール値を上昇させるが、多価不飽和脂肪酸は低下させる。
 そこで「飽和脂肪酸の多い動物性脂肪はできるだけへらし、リノール酸の多い植物油を─」という栄養指導が行われ、リノール酸が大いにもてやされた。

 しかし、その後、リノール酸(オメガ6脂肪酸)の長期間の過剰摂取が、脳梗塞や心筋梗塞などの心血管系疾患、がん、アレルギー体質などの危険因子となることがわかった。

 一方、α‐リノレン酸、EPA、DHAなどのオメガ3脂肪酸は、心血管系疾患のリスクの低減、知能向上、精神障害の緩和などさまざまなメリットが確かめられている。

 しかし、食品中のオメガ3脂肪酸はあまり多くない。栄養バランスの偏った食生活ではてきめんに不足してしまう。

 オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取比率は、1対2から1対4がよいとされるが、いまは1対6とか1対10、1対50というひどい例さえある。

 なぜ、そんなことになるのか。

 オメガ6脂肪酸は、さまざまな食品中にたくさん含まれているので、極端な偏食をしない限り不足する心配はない。そこへもってきて、市販の食用油の多くはリノール酸を主成分としているからである。

「オメガ6脂肪酸の摂取は極力控え、オメガ3脂肪酸の積極的な摂取を─」と厚生労働省も「日本人の食餌摂取基準」で勧めている。

 ●魚を食べれば頭がよくなる!

 多価不飽和脂肪酸は体内では合成できない必須脂肪酸であるが、しかし、オメガ3脂肪酸は、それなしでも動物が見かけ上、正常に育ったことから、かならずしも必須ではないと考えられていた。

 そのうえ、α‐リノレン酸はリノール酸よりも数倍、分解(酸化)しやすいので、油脂食品から除く努力がされてきた。

 しかし、α‐リノレン酸からつくられるDHAが脳や神経、網膜(視神経が分布している膜。カメラでいえばフィルムにあたる)などに多いこと、食物のなかに少ししか含まれてなくても、脳や神経に効率よく取り込まれることなどから、脳や神経のはたらきにはDHAが必要なのではないかと考えられるようになった。

 オメガ3脂肪酸が、ようやく「必須な」栄養素として認められたのは、1960年代である。
 そして、いま、多くのことがはっきりわかっている。そのひとつ─、

 脳の60%は脂肪、そのうち約20%(脳内のオメガ3脂肪酸の97%)はDHAである。

 DHAは、脳と神経系の正常な発育を促進し、機能を維持する。

 神経細胞の細胞膜にDHAがたくさん含まれていると、その細胞膜はやわらかい状態を保ちやすく、神経の情報伝達がスムーズに行われ、脳の活動を活発にする。DHAが「脳の栄養素」「頭のよくなる脂肪酸」といわれるゆえんだろう。

 英国の一般学童集団を対象として、オックスフォード大学が行った「DHAと学習及び行動に関する研究」によれば、オメガ3脂肪酸の血中濃度が低いことと、認知能力や行動の低下には明らかな関連性が認められた。

「英国能力尺度 単語の読み」を用いた実験では、血中DHAの濃度が高い小児ほど読みの能力が良好だった。

 DHAは、上述のとおり魚介類に多く含まれている。魚と頭脳との関係はいまや周知の事実である。

 魚をよく食べている人には認知症が少なかったとか、認知症の人には、魚と野菜が嫌いで、肉好きが多い傾向があるとわかった─といった疫学研究は、国の内外で何例も報告されている。

 ─というところで、奄美諸島の話になる。

 黒潮流れる海の幸豊かな奄美の島は、かつてはかつお漁の基地であった。

 獲れたかつおのほとんどは鰹節にされ、貧しい島の人びとの口に入るのは、かつおの頭か、あら、はらわたでしかなかった。

 だが、それが奄美の人びとのすぐれた頭脳をつくりあげたのだ。

「奄美が人材の島であることは、広く世に知られていることである。われわれもまたこれを誇りとして、いつでも、どこでも、だれもが高言していることである」

 奄美大島名瀬市の出身で、長く教育界にあり、地元の小学校校長を歴任、名瀬市教育委員会教育長を12年も務めた水間忠光氏は、著書『奄美の風土と人の心』のなかでそう述べておられる。

 そして、その「高言」の例証として、官界、法曹界、学界、刀圭(医学)界、軍人、実業界、社会・労働運動界、文学・芸能界、スポーツ界など100名を超える知名人を挙げている。

 そのなかには、大審院総長(最高裁長官)もいれば日本弁護士会会長もいる。文学者もいれば大学教授もいる。大企業社長もいれば名医もいる...といったふうだ。

 奄美からそのように多くの人材が世に出た要因を、水間氏は、①学問尊重、②人材育成、③厳しい自然、の三つの「風」が奄美全域にあったからだと言っておられる。

 それに加えてもうひとつ忘れてはならないのは、「かつおのビンタ(頭)を食えばビンタがようなる」という島の人たちの言い伝えによる即物的効果だろう。

 かつおの頭(とくに眼窩脂肪=目玉のまわりのどろどろ)には非常に多くのDHAが含まれているのである。

 ●「かしこいおやつDHA」

 魚に多く含まれるDHAが、脳にとってどんなに重要なものであるか、ざっと記した。

 DHA、EPAなどオメガ3脂肪酸の健康効果はそんなものではない。

 オメガ6脂肪酸を摂りすぎると、脳梗塞、心筋梗塞、がん、アレルギーなどのリスクが高まるが、オメガ3脂肪酸には逆にこれらを抑える働きがある。

 胎児でさえ、母体のオメガ3脂肪酸の量によって、成長に影響を受ける。

 母乳のなかのDHAが不足すると、子どもの脳の発達が妨げられる。

 視力を高く保つためにもDHAは必要である。DHAが欠乏すると、網膜シグナル伝達(光情報:視覚的映像を電気信号に変換し、脳へ伝達するはたらき)はほぼゼロにまで低下する。

 2012年、消費者庁が行った「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告でも、DHA/EPAは─、
 「心血管疾患リスク低減」「血中中性脂肪低下作用」「関節リウマチ症状緩和」の三つで「A」、
 「乳児の成育、行動・視覚発達補助」で「B」、 「血圧改善作用」と「うつ症状の緩和と発生率低下」で「C」─と、評価されている。

 A=機能性について明確で十分な根拠がある。
 B=機能性について肯定的な根拠がある。
 C=機能性について示唆的な根拠がある。─を意味する。

 評価対象11成分=セレン、n‐3系脂肪酸(DHA/EPA)、ルティン、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸、ブルーベリーエキス、グルコサミン、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、イチョウ葉エキス、ノコギリヤシ、ラクトフェリンのなかで、「A」の評価を得た項目のあるのはDHA/EPAのみで、また、乳児へのはたらきが評価されているのもDHA/EPAのみである。

 子どもは知力が発達し、成人は生活習慣病のリスクが下がり、認知症を予防する。

 オメガ3脂肪酸は、ビタミンと同じくらい重要な人体必須の栄養素である。

 魚、食べるべし! 大いに食べるべし!

 ─と、称揚されるようになって、久しい。

 なのに、日本人の魚の消費量は年々減少しているのである。

 子どもが魚を好まない。

 骨があって食べるのが面倒。
 生臭い。
 調理が面倒。
 肉より割高。
 ...などなどいろいろとあって、魚離れは進むばかりである。

 では、どうする?
 要は、摂取不足分を上手に補えばよいのではないか。

 欧州食品安全機関(EFSA:European Food Safety Authority)は、1日あたり250mgのDHAの摂取を推奨しているが、日本人の3~12歳の子どもの平均DHA摂取量は1日あたり約150mg、約100mg不足している。

 これを「おやつ」で補給したら......というアイデアでつくられた、味の素kkの「かしこいおやつDHA」には、大豆ほどの大きさのグミに、DHA100mg(3粒あたり)が凝縮・配合されている。
 しっかり噛んで食べることで、歯やあごの発達も期待できるようだ。

 原料は、培養タンクで育てた海藻由来のDHAなので、魚資源の減少の影響を受けず、生態系を崩すことがなく環境にもやさしい製造方法だという。

「通販限定」ということなので注文のしかたは、
 http://www.ajinomoto-kenko.com/ff/kashikoi/
を見てください。

 子どもにDHAが必要な理由なども詳しく知ることができる。

 子どもだけでなく、物忘れが気がかりなジイサン、バアサンにも、これはなかなか魅力的なサプリメントである。

 繰り返しになるが、魚の常食が認知症のすぐれた抑制因子であるのは、魚油に含まれるDHAの効果と考えられている。

 アルツハイマー病の発症後、死亡した人の海馬(日常的な体験や学習で得た情報を、一時的に記憶し、保管する大脳辺縁系の一部)中のDHAは、通常の半分以下にへっていたという報告もある。

 ミックスフルーツ味のグミは、ほどよく甘くて、うまい。3粒ではちょっともの足りない感じ。「もっと!」とねだる子も多いのではないだろうか。「かしこいがまん」も覚えさせよう。


「すっぽん梅肉黒酢」

◎血液サラサラ&活力アップ!

「おッ! これはきっと効くゾ!」
 一目、見て、直感した。
『国産 すっぽん 梅肉黒酢』
 この商品名だけでよけいな説明は無用に思われる。説得力満点の名称である。
 1日3粒×31日分=93粒で2800円。価格もリーズナブル。優良商品の模範のような一品ではないか。
 薄っぺらな財布を少しもためらわず開いた。
 早速、毎日・毎食後、1粒ずつ服用。
 そして3日目。
 確かな効果を実感している。
 夜の眠りが深くなった。
 昼の元気度が上がった。
 効果の理由をちょっと考えてみよう。
 まず、すっぽん─。
 すっぽんが強精・強壮食品の"右代表"であるのは、昔からよく知られている。
 東大・薬学部のチームは、すっぽんの体まるごとのフリーズドライ粉末による動物実験を行った。
 マウスにすっぽん粉末を与えると、1日1時間の強制運動(ロープ登り=登上距離4m/分、240m/時)を、10日間連続してやらせてもペースは落ちなかった。
 また、1日1時間・4日連続のストレス&疲労負荷(水上宙吊り=鼻先が水面に接するようにしっぽで吊るす)のあとでも、活発な性活動を示した。
 すっぽんの威力、推して知るべし!

 一方、梅肉黒酢は「血液サラサラ」のチャンピオンである。
 栗原毅・慶応大特任教授が、MC-FAN(血液流動性測定装置)を用いて行った食品の血液流動性効果─つまり血液サラサラ効果ベスト10の1位が黒酢、2位が梅肉エキスだった。
 藤野武彦・元九州大学健康科学センター教授は、黒酢の飲用によって高コレステロール血症が著しく改善された症例を数多く報告している。
 その効果は、黒酢のもつ赤血球変形能を高める作用によるところが大きいという。
 赤血球変形能とは、赤血球が自在に形を変えながら細小血管・毛細血管の中を流れる能力のこと。赤血球変形能が低下すれば当然、血液のスムーズな流れは停滞する。
 MC-FANの開発者、菊池佑二博士らは、梅肉エキスのきわめてすぐれた血流促進作用のもととなる成分を突き止めて、「ムメフラール」と名づけた。
 ムメフラールは梅肉エキスをつくるときの加熱過程で生成される物質なので、青梅や梅干しには含まれていない。
「梅肉黒酢」の効果は、黒酢、梅肉エキス、それぞれの特長が相乗的に発現されるものといえる。
 菊池博士らは、梅肉エキスと黒酢の配合製剤による顕著な血流改善効果を、日本ヘモレオロジー学会で発表している。(ヘモレオロジー=血液流動学。血管内の血液の流れについて研究する学問分野)。

◎深く眠れる理由

 商品といっしょにもらったチラシによれば、「国産 すっぽん 梅肉黒酢」は─、
 国内産すっぽん(ジャポニカ種)を甲羅ごと低温・短時間乾燥し粉末化。1匹のすっぽんからごく少量生成されるすっぽんオイルを配合した。「粉末+オイルの相乗パワーが期待できます」という。
 梅肉エキスは、紀州南高梅のみで製造(青梅1kgから20~25gしかとれない)。
 黒酢もろみは、熊本産有機玄米を用い、福岡で300年以上の歴史をもつ蔵元が、伝統的な静置発酵法と職人の技術で造り上げた。
 すなわち「国産 すっぽん 梅肉黒酢」の「国産」は、すっぽん、梅肉、黒酢それぞれに係って、品質と安心を保証しているわけである。

 チラシの裏面に、日本食品分析センターによる同製品のアミノ酸含有量グラフが掲載されてある。
 多い順にいくつか挙げると、グリシン、ブロリン、グルタミン酸、ヒドロキシプロリン、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン...といったところ。
 なかでもグリシンがぐんと突出している
 眠りが深くなった理由がわかった。
 グリシンは、体内の血流をよくし、ヒトの睡眠リズムと密接にかかわる深部体温(体の中心部分の温度)を下げて、深い睡眠を促す"快眠アミノ酸"であるからだ。
 元気と快眠サプリ、ありがとう! ってとこである。

 ネットで「国産すっぽん梅肉黒酢」を検索してみたら、ページの末尾に、
「定期お届け便 1袋2520円 3袋セット2324円×3袋6972円」とあった。
 こんどからそうすべえ。詳しくは、↓
http://www.cymbidium.co.jp/item/suppon.html


血サラ順位

 全身の血管を流れる血液の流動性─いわゆるサラサラ血液は、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ決め手であるのみならず、健康の基本でもある。

「血液サラサラ」の命名者、栗原毅・栗原クリニック東京・日本橋院長(元東京女子医大教授)は、血流測定装置MC-FANで、食品の血液流動性効果──つまり血液サラサラ食品の効果を実験した。

 ベスト10は、

 1黒酢。2梅肉エキス。3納豆。4青背魚。5黒豆。6緑茶。7トマト。8タマネギ。9ブロッコリー。10ビール。

 惜しくもランキング入りを逃したサラサラ食品は、そば、麦茶、ウーロン茶、赤ワイン、ニンジン、キャベツ、ヤマイモ。

「ただし、これはあくまでも〈血液の流動性をよくする〉食品のランキングであって、体にいい食べ物は、これがすべて、ということではありません。

 多くの食品をバランスよく食べるようにしましょう」

 と、栗原先生。

 言うまでもないことだが、ビールや赤ワインなどは飲み過ぎると逆効果だ。

 食品+α効果のサプリメントといえば、やはり「梅肉黒酢」だろう。

 栗原先生に教えられ、小生も10数年来、毎日欠かさず朝晩愛用している。

 先年、突発性難聴を発症したさいのMRI検査の画像を見た医師に、

「高齢者では普通にみられる多発性脳梗塞(穿通枝と呼ばれる非常に細い動脈が詰まったもの)が1個もない。

 まれにみる若い脳です」と、感心してもらった。

 梅肉黒酢の効果に負うところ大であろう。感謝している。


皮膚のサプリ

 真皮の構造

 皮膚の健康を保つには、外から塗るだけでは足りない。

 食べて、体の中からも補わなければいけない。

 カギとなる物質が三つある。

 コラーゲンとエラスチンとヒアルロン酸だ。

 表皮の下にある真皮(いわば皮膚の本体)は、繊維状たんぱく質のコラーゲンとエラスチンが縦横に走り、その間を酸性ムコ多糖類(ムコ=粘液質)のヒアルロン酸が埋める構造になっている。

 コラーゲンは剛性のワイヤーのような繊維で、エラスチンは柔軟性のゴムのような繊維である。

 硬くて丈夫なコラーゲンとコラーゲンを、柔らかいエラスチンが結びつけることで、はじめて弾力性のある肌がつくられる。

 コラーゲンは真皮組織の約72%、エラスチンは約1.4%、その比はおよそ50:1である。

 このことについて、学術論文には次のように記述されている。

「コラーゲンと比較すると、エラスチンの量は少ないものの、エラスチンには皮膚の弾力性や肌のキメを維持し、ハリを保つ重要な働きがある。

 そのため、エラスチンが減少すると、肌のシワやたるみの原因となる」

(岡元孝二、柿野賢一他「エラスチン・コラーゲン併用摂取による肌質改善効果の検証」=『新薬と臨牀』2011年3月号)

 このコラーゲンとエラスチンの隙間を埋めて、水分をしっかりと保ってくれるのが、ヒアルロン酸だ。

 ヒアルロン酸の保水力はとても高い。

 だが、体内のヒアルロン酸は、加齢とともに減少し、20歳のときに比べると40歳では半分、60歳では4分の1まで減る。

 で、肌にうるおいと弾力がなくなり、しわが増えてくる。

 ちなみに、化粧品に配合されているヒアルロン酸は、皮膚の中には浸透しないが、皮膚表面の保湿の役割を果たす。

 つまり、みずみずしく、つやのある若い肌を保つには、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸のどれが欠けても十分ではない。


 エラスチン効果

 美肌づくりのためのコラーゲンの効果は、よく知られている。

 上記論文の共同研究者の一人、柿野賢一先生(九州大学大学院予防医学分野/健康栄養評価センター)は、こう話している。

「個人差はありますが、コラーゲンは、ちゃんと効果の期待できる素材です。

 健康食品のなかでも、消費者の理解度が最も高い一つであるのは、理屈抜きに効果が体感しやすいからでしょう。

 実際、サプリメントでなくても、豚足や手羽先など、コラーゲンの豊富な食品をとったあと、お肌の調子が上向いてきたという体験をされている人は多いでしょう。

 このコラーゲンの効果をさらに高める方法があります。

 エラスチンを同時に摂ることです。

 エラスチンという名前は、英語の{elastic=伸縮自在の、しなやかな、弾力性のある}に由来するものです。

 名のとおり、お肌にしなやかな弾力を与える役割を担っています。

 健康な真皮にはコラーゲンとエラスチンがおよそ約50対1の割合で存在しています。

 ですから食品として摂るときも、その割合で摂るのが理想的です。」

(「お肌のアンチ・エイジングに新事実」=『絆』vol.30:株式会社心美寿有夢2011年11月発行)

 一方、ヒアルロン酸も、近年わりあいよく知られるようになった。

 皮膚で減ってしまったヒアルロン酸を補給する、「食べるヒアルロン酸」の効果が確かめられ、いくつも発売されている。

 ただ一つ、まだあまり知られていない、美容の専門家のあいだでもややなおざりにされた感があるのが、エラスチンだ。

 そのエラスチンの効果を確かめる共同研究を、バイタルリソース応用研究所、九州大学大学院医学研究院、TESホールディングス、トーシン、鹿児島大学大学院理工学研究科、ふる里食効研究所、九州工業大学などの7人の研究者は行った。

『新薬と臨牀』誌所載の論文のなかの、素人にもわかるごく一部分を引用させていただく。

「生体内ではエラスチンは線維として存在するが、その線維の形成が抑制されると、エラスチン線維は次第に細くなって断裂し、皮膚は弾力性を失って、いわゆるシワが生ずる」

「40歳以上60歳未満の日本人の女性16名を8名ずつの2群に分け、A群にはエラスチン+コラーゲン含有食品を、B群にはコラーゲン単独含有食品を8週間連続摂取してもらい、摂取前と摂取後の肌の3Dレプリカ解析(頬のキメ、目じりのシワ)、皮膚の水分量・水分蒸発量・粘弾性の各測定を行い、被験者日記、アンケートの調査結果を総合して評価を行った」

「本試験は、外気の温度が低下し、空気が乾燥する、秋から冬にかけて実施した」

「肌のキメやハリが悪化する時期に行ったために、B群では予想したほどの改善は認められなかった」

「これに対し、A群ではキメ、シワ、いずれも明らかな肌質改善効果が認められた」

「一般的に秋から冬にかけては、乾燥により肌の状態は悪化する。

 この時期のスキンケアは保湿が中心となる。

 このことからエラスチン+コラーゲン含有食品は、皮膚の器質的改善だけではなく、機能的な肌質改善効果を有している可能性が考えられる」

「以上のことから、エラスチンとコラーゲンの併用摂取は、コラーゲン単独摂取の場合と比較して、二つの成分の相互作用により肌質を改善する効果を発揮し、特にキメやシワに対する改善効果に優れていると考えられる」

 つまり、若々しい健やかな肌を保つには、コラーゲンだけではダメだ、エラスチンを忘れるな、と言っているのである。
 

 Silkista(シルキスタ) 

さて、というところで、この秋、新発売の画期的な美肌サプリをご紹介したい。

 エラスチンとコラーゲンを、健康な人の皮膚と同じ1:50のバランスで配合、もう一つ皮膚に不可欠の保湿成分、ヒアルロン酸を加えて、三位一体とした製品である。

 それだけではない。

 体内でたんぱく質と糖が結びついて起こる化学反応(糖化)によって、皮膚のコラーゲンが茶色っぽく変色する現象(しみ、くすみ)を防ぐ紫菊花

 皮膚の水分の蒸発を防ぐバリア機能をもつ脂質のセラミド

 メラニンの生成(くすみ)を抑える〝抵抗活力アミノ酸〟のL-シスチン──を配合したいわば「美肌総合剤」である。

 商品名は「エラスチン&コラーゲン Silkista(シルキスタ)」。

 サプリメントメーカーの心美寿有夢がつくった。

 スティブ・ジョブズを熱読する印藤晴子社長が、最も心に残っているジョブズの言葉は、
「自分の商品に対して、いちばん厳しい消費者であれ」だという。


悪酔い防止法

「私の悪酔い・二日酔い防止の妙薬は、ビタミンCです」と、ビタミン学の権威、村田晃・佐賀大学名誉教授(薬理学)。

「今夜はだいぶ飲むことになるなという日は、昼食後と宴会の前に、ビタミンCの粉末を500ミリグラムずつ飲んでおきます。

 すると、いつもよりたくさん飲めて、悪酔いしません。

 帰宅して寝る前にもう一度、同量のビタミンCを飲みます。

 この方法で、私は悪酔い・二日酔いをしたことがありません」

 ビタミンCのそうした効果は、肝臓の働きがよくなり、アルコールの代謝が促進されるからだそうだ。

 アルコールが肝臓で代謝される第一段階で働く酵素(アルコール脱水素酵素)は、たんぱく質によって活性化される。

「今夜は飲まなきゃならん」という日は、
 昼食のメニュも肉や魚など高たんぱく食を選び、
 その夜の酒のさかなも刺身、焼き魚、湯豆腐などにし、脂肪の多い物はなるべく避けたほうがよい。

 脂肪は、代謝の過程でアルコールと同じ酢酸ができるので、血液中に酢酸が増え、アルコールの代謝速度にブレーキがかかるからだ。


 二日酔い解消法

 酒は人間関係の最良の潤滑油だが、意気投合して盛り上がり、悪酔い・二日酔いに見舞われるのは、つらい。

 これを(多少なりとも)防ぐには、アルコールの代謝を促進するビタミンのB2やC、果糖などを多く含む物をとるとよい。

 よく知られている柿の効果は、柿のタンニンによるアルコールの吸収抑制と、ビタミンB2、C、果糖によるアルコールの分解促進作用の相乗効果だ。

 柿に限らずいろんな果物やフレッシュジュースもグー。

 アルコールの麻酔作用ではたらきが低下した脳をシャンとさせるには、脳の血液循環をよくし、酸素を十分補給してやることも大切。
 コーヒー、紅茶、緑茶には大脳の作用を高めるカフェインが含まれている。

 大根おろしや梅干しも良。

 大根のジアスターゼは消化を助けるし、梅干しに含まれるクエン酸その他の酸は、弱った肝臓や胃腸を元気にし、体の疲れをとる作用があるという。

「迎え酒」で一時的に楽になるのはアルコールの麻酔作用のせいだ。

 やめたほうがいい。


 酒の漢方薬

 漢方の名医、藤平健先生(故人)は、80歳を過ぎて、毎晩5合の晩酌を欠かしたことがないという特異体質的酒豪だった。

 生前、しばしばご相伴させていただいたが、品のいい温顔に静かな笑みをたたえて、ゆったりと飲み続けた。

「私は、40代のころ、自分の高血圧を治すために漢方の三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)を1年ほど用いているうち、二日酔い知らずになっていることに気づきました。

 仲間の漢方研究医たちに話したところ、めいめい試してみて、そのとおりだということになりました。

 ただし、この薬が合うのは、体力のあるがっしりとした体格の<実証>の人です。

 体力が中程度の<虚実間>やそれ以下の<虚証>の人は、黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)がよろしいでしょう」と教えていただいた。

 この二つの薬の主成分である黄蓮(おうれん)、黄柏(おうばく)、黄芩(おうごん)という生薬にニンジン、センブリなどを加えたのが「黒丸」という和漢薬。

 実証とか虚証とかに関係なく用いることができる。


野菜と青汁

「有機」「無農薬」「無化学肥料」──野菜や果物などにこんな表示がつけられているのをよく見る。農林水産省の青果物特別表示ガイドライン(指針)によるもので、次のように区別される。

 1 有機農産物=農薬、化学肥料などを3年以上使っていない土地で収穫した農産物。

 2 転換期間中有機農産物=農薬、化学肥料などを6ヵ月以上、使っていない農場で収穫したもの。

 3 無農薬栽培農産物=当期作においてのみ農薬を使わなかった(前作までの農薬の使用状況は問われない)農産物。

 4 無化学肥料栽培農産物=栽培期間中に化学肥料を使用しない方法で栽培された農産物。

 5 減農薬栽培農産物=化学合成農薬の使用回数が、一般的な使用回数の5割以下の方法で栽培された農産物。

 6 減化学肥料栽培農産物=化学肥料の使用回数が、一般的な使用回数の5割以下の方法で栽培された農産物。

 いろいろあってややこしいが、むろん最も基準が厳しいのは「有機」だ。
 有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定された事業者のみが「有機JAS」マークを表示することができる。
 「有機JAS」マークがない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されている。

 ところで、1日に必要な野菜は、約350グラム。そのうち120グラムを緑黄色野菜でとることが推奨されている。

 だが、多くの日本人の野菜摂取量はその8割以下だ。
 で、手っ取り早く野菜を──という要望から「青汁」がつくられ、ブームになった。

 良菜有機青汁
 
 当然、青汁にも、有機栽培の野菜を原料とする製品と、そうでないものとがある。

「有機青汁」を表示する製品のなかでひときわ優れているのが、島根県江津市桜江町の「しまね有機ファーム」で栽培された大麦若葉、ケール、はと麦、ゴーヤ、ハーブと、有機緑茶(京都・奈良産)など「有機JAS」認定の6素材を原料とする「良菜六選 有機青汁」だ。

 中国地方第一の川、江川流域の広葉樹林に囲まれたこの地域では、明治の初めから養蚕が盛んに行われてきた。
 山々の間を流れ豊かな栄養分を運んでくる江川流域の肥沃(ひよく)な土地は桑畑に最適だ。
 蚕はきわめてデリケートな生きもので、桑の葉にほんの少しでも不純物が混じっていれば死んでしまう。
 蚕を守るために一帯の土地では、農薬や化学肥料、除草剤の使用は禁忌とされている。

「3年」どころか、100年以上もただの一度も農薬や除草剤などに汚染されたことのない、正真正銘の「有機野菜」を、「青汁」の原料に─と、考えた人が、サプリメントメーカー心美寿有夢(福岡市)の印藤晴子社長だった。

「おいしさはもちろん、栄養バランス、生体の生理調節系に働く機能性、そして何よりも安全性の優れたものでなければ、お客さまにお勧めする意味がありません」と、印藤さんは話している。

 大企業のような大々的広告をしないので、知名度はいま一つだが、そのずば抜けた品質の高さは、飲んでみれば、よくわかる。
 製品に込められた真摯な思いが伝わってくるような濃い深い味だ。



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