暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

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のどの病気

いびきの原因

 安眠に最適の秋の夜...。
 迷惑するのが、いびきや歯ぎしり。
 この〃口害〃、同じ部屋に寝る人も参ってしまうが、ご本人の健康上、問題があることも多い。

「いびきとは、睡眠中に起こる呼吸雑音」とは、先年亡くなった〃いびき博士〃の池松武之亮医師の定義。

 いびきは、鼻と口の両方で呼吸しているときに起こりやすい。
 なかには口をしっかり閉じたままいびきをかく人もいるが、大部分の人が口を開けて眠っているときにいびきをかく。

 睡眠中は、筋肉がゆるんで軟らかくなるから、口蓋垂(こうがいすい=のどちんこ)も、その左右のぴらぴらの部分(軟口蓋)もだらんとゆるんでしまう。

 そこへ鼻からと口からの空気が同時に流れ込んでくると、旗の両面に風が当たってはためくように、のどちんこがふるえ、左右のぴらぴらもふるえる。その振動音がいびきだ。

 口を開けて寝る原因は、鼻やのどの病気のほか、肥満、大酒を飲んだとき、疲れたあとなど、さまざま。
 太った人がよくいびきをかくのは、のどや舌にも肉がつき、気道が狭くなるからだ。
 そのために睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる人もある。
 すごいいびきをかいていて、エンストを起こしたように止まり、息もしていない。
 放っておくと、さまざまな問題が生じる。
 ぜひ、呼吸器科の専門医を受診すべきだ。

 いびきの治療

 いびきの治療は、原因疾患がある場合は、その病気の治療を同時に行う。
 太っている人はやせるよう努力する。
 酒はなるべく控える(アルコールは筋肉をたるませ無呼吸やいびきをひどくする)。

 軽いいびきは横向きに寝たり、枕を低くすることで改善する。
 布団の下にゴルフボールを入れたり、枕の片方を高くしたりすれば、寝返りしたときなど刺激となっていびきが止まることがある。

 マウスピースのような器具を、上下の歯の間に入れる方法や、腕に巻いて寝ると、いびきや歯ぎしりを感知して、電流で刺激する防止器もある。

 鼻の孔に薬液をたらし、鼻の通りをよくする「いびき抑制剤」が効く人もある。
 鼻アレルギーの治療に使うスチーム治療器を用い、就寝前にスチームを鼻に通す方法がとてもよく効く例も多い。

 通りの悪い鼻の中の形を変えたり、口がい垂を切って短くしたり、薄くしたりして、上気道を広くする手術が効果的な症例もある。

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の一押し治療法は、睡眠中、特殊なマスクをして、鼻から空気を送り込むCPAP(シーパップ=持続陽圧呼吸法)。
 横綱白鵬のSASもこれでたちまち改善したそうだ。

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のどの異常感

 知人(47歳男性)は、半年ほど前からのどが狭くなったような感じで、つばを飲み込むと、引っかかり、上向きに寝ると、のどがふさがるようになる。
 どうかすると、横向きでも息苦しい。
 食物を食べるときはなんともないが、ときどき、のどにグリグリした感じが生じることもある。がんではないかと心配になり、二ヵ所の総合病院で診てもらったが、異常はないといわれた。
 
 近年、このようなのどの異常感を訴える人が増えている。
 特に30~40代の女性、次いで同じ世代の男性に多くみられる。
 この年代は、のどの軟骨や筋肉が硬くなる時期で、のどの動きがアンバランスになったり、軽い炎症が出やすい。
 それが、のどの異常感を訴える一つの原因になっているようだ。

 気管食道科の専門医によると、患者の訴えは、異物感(なにかがつかえている感じ)、狭窄感(狭くなっている感じ)、圧迫感、腫脹感(はれている感じ)、腫瘤感(できものがある感じ)、不快感、乾燥感、熱感などさまざまだという。

 しかし、そうした症状は、診断上はあまり意味をもたない。
 つまり、これこれの自覚症状があればこの病気と、決めることはできない。

 のどの異常感の原因は大別して局所的原因、全身的原因、精神的原因(心因)の三つ。
 局所的原因には、咽・喉頭炎、扁桃炎、気管炎、食道炎、気管の入り口にある喉頭蓋(がい)の形態異常、咽頭や喉頭、食道の良性または悪性腫瘍などさまざまなものがある。

 全身的原因としては貧血症、自律神経失調症、内分泌異常、更年期障害などが指摘されている。

 三つ目が心因性で、一番多いのが、これ。
 いったいに心因性の訴えでは、からつばを飲み込むときにはつかえる感じがするが、食べるときには感じないのが普通。
 反対に物を食べるときに異常感を強く感じる場合は、局所に何らかの病気があることが多い。

 二人以上の専門医に診てもらって、なんでもないといわれたら、まず心配はいらない。
 気にしないことが早く治る近道、と専門医は助言している。


カラオケ・ポリープ

 戦後日本の一大発明!? カラオケは中国、韓国、東南アジアの国々、欧米諸国を席巻し、世界中の流行になりつつある。

 結果、カラオケの問題点も指摘されはじめた。
 だいぶ以前の話だが、中国の新聞『長春日報』に載った「カラオケ病に注意」という記事の要約を、新聞の海外短信欄で読んだ。
 カラオケの度が過ぎると「声帯ポリープ」ができるという警告だ。

 会話時の声帯は毎秒50から100回振動するが、歌うときはそれが80から1200回にもなる。
 当然、歌い過ぎると、のどに悪影響を及ぼし、声帯の充血、出血が起こり、ついにはポリープ(軟らかいイボのようなもの)ができる。

 この「カラオケ・ポリープ」の予防法は、何曲も続けて歌わない、風邪などでのどをいためているときは歌わない、自分の音域に合った曲を選ぶことだ。

 長春日報も「自分の好きな歌手をマネして歌い続けるのはやめなさい。自己の力量を考えるように」と助言している。

「自己の力量」に対する配慮に欠けると、自分ののどをいためるばかりか、はた迷惑でもある。
 ぬかみそも腐る。気をつけよう。

 声帯ポリープと同じような声の多用や乱用で起こる「声帯結節(または謡人結節)」という病気もある。
 ポリープは普通、片側の声帯にできるが、結節は両側の声帯にできることが多い。
 ポリープと同じように結節もできはじめは軟かいが、声の乱用を続けているうちに硬い粟粒状のタコのようになる。

 ポリープも結節も、症状はほとんど同じで、声がかすれ、のどに何かひっかかっているような喉頭異物感があり、これを吐き出そうとしてせき払いを頻発する。

 治療は、手術をしてポリープや結節を切り取る方法と、結節の場合、手術せずに声の使い方を制限、結節を小さくする方法がある。

 結節を小さくするためには次のような「声の衛生」を守ること。
 1 声を控える。歌を歌ったり、大声でしゃべったりしない。
 2 せき・せき払いをしない。
 3 のどを加湿する。
 4 刺激物を避ける。禁煙。糖分の多い飲み物も避ける。

 のどを酷使しない限り、カラオケは最上のストレス解消法であり、かなりのエネルギーを消費する運動にもなる。
 心身の健康に及ぼす効用が大きい。
 歌は心のビタミン剤だ。



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