暮らしのなかの健康法万般。赤ちゃんからお年寄りまでの病気の解説・予防・治療法。食生活、食品、サプリメント情報…など、面白くてタメになる実用エッセイ。

風邪小百科(1)

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 インフルエンザ

 風邪のウイルスは細かく分類すれば200種類以上もある。

 インフルエンザウイルスもその中の一つだが、厚生労働省は毎冬、「インフルエンザは風邪ではない」とキャンペーンしている。

 風邪とインフルエンザ、どう違うのか。

 風邪の熱は37度ぐらいで、症状も軽い。

 インフルエンザはいきなり38度以上の熱が出て、のどの痛みやせき、頭痛、倦怠感、筋肉痛など激しい全身症状が出る。

 感染力も強い。

 高齢者は肺炎や気管支炎を併発しやすく、「生命の最後のともしびを消す病気」といわれる。

 乳幼児も気管支炎などになりやすく、死亡例は少ないが、ときに脳炎・脳症につながることがある。

「熱があってボーッとした感じ」は、注意信号だ。

 最善の予防策はワクチン。

 接種は12月半ばまでが原則だが、1月に入ってからでも効果は期待できるという。

 感染しても抗ウイルス薬(タミフル、リレンザ)がある。

 一時大騒ぎになったタミフル服用による異常行動は否定されたが、インフルエンザの子は一人にしない注意が必要だ。


 文明風邪

「子どもは風の子」というが「風邪の子」でもある。

 学齢前の幼児が年4、5回風邪をひくのはごく普通だが、このごろは10回以上もひく子がふえているそうだ。

 症状に特徴があり、寝入りばなや明け方など、決まった時間に激しくせいたり、鼻水、くしゃみが出るが、それ以外の時間はけろっとしている。

 熱は出ないことが多い。

 これは明らかにウイルスによる風邪とは違う。

 呼吸器系の自律神経失調症――いわば「文明風邪」だと、小児科医の久徳重盛先生は話した。

 こんなとき、普通の風邪だと思って、風呂にも入れず、厚着させて家に閉じ込めておくと、症状はいっそう悪くなる。

 本物のぜんそくになりかねないし、親が神経質だと、診療所が休みの土曜、日曜に決まって熱を出すという心因性発熱症になることもあるという。

 子どもが文明風邪にかかったら、これまでの育て方を反省し、生活をたて直せば、たいがい1カ月ぐらいで健康になる。

 原則は子どもが自然にやりたがることは、とくに危険がない限りやらせること。

 しかし、たとえば、厚着から薄着に急激に変えるとやはりよくないので、順を追って...。


 ヘンな風邪

「目と歯が痛くなったのでまず眼科へ行ったら、目はなんともないといわれた。

 歯科に行っても異常なし。

 結局、内科で風邪だということになった」

「わき腹の筋が痛くてたまらない。

 肝臓か膵臓の病気じゃないかと、気をもんだが、風邪だった」

 二人の知人からそんな話を聞いた。

 風邪の症状はじつにさまざまだ。

 嘔吐(おうと)や下痢などの胃腸症状が出ることもあるし、結膜炎による目の充血を起こすこともある。

 のどをやられると歯が痛む(ように錯覚する)こともある。

 呼吸器には、鼻やのどから入ってくる病原体に抵抗する防衛機能が備わっている。

 この抵抗力は過労や睡眠不足などによって低下する。

 疲れたときに人込みに出るのは、風邪にかかりに行くようなものだ。

 過労、寝不足が続いたら不急不要な外出はひかえ、ゆっくり体を休めよう。

 風邪でこわいのは肺炎の併発。

 健康を過信し、たかが風邪と無理をして、肺炎をひき起こし、手遅れになった人もいる。

 風邪のあとはほかの細菌にもおかされやすい。

 すっかり治しきることが大切だ。

 風邪の予防・治療の話は明日─。

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